海外生活が決まったよ、出国準備しなきゃいけないけど、日本を離れる前にな〜にから準備したらいいの?という時に、まずは最低限の準備とスケジュールが大事。
日本を離れる際には、いくつかの手続きや準備が必要です。
この記事では、スペイン・メキシコ・オーストラリア(経由のメキシコ笑)と3回の日本出国準備を行った私が、日本を出る前にやっておくべき具体的な準備について、自身の失敗と経験を含めて、詳しく説明します。
事務手続きの整理
まず、出国前に絶対済ませておきたい事務手続きです。
大きく分けて、住民票・銀行・携帯電話・クレジットカードの4項目が必要でした。
住民票の手続き:
日本を1年以上離れる際には、住民票の除票手続きが必要です。
その年の12月31日までに住民票があった場合には、翌年、日本での住民税の支払い義務が発生します。日本の国民健康保険を維持したまま、海外でも生活したいのであれば、特に必要ないですが、できるだけ出費を抑えて行きたい!という方は住民票の除票をしておきましょう。
ただ、除票をする前に、「戸籍謄本」と「住民票」を複数発行しておくことをオススメします。海外から発行しようとすると、大使館に行って手続きをすることや、代理人を立てて…など意外と手間と時間がかかります。
海外で身分や婚姻関係・出生記録を証明する必要がある場合があります。
スペインでは結果的に提出することはなかったですが、メキシコではなにかと出生記録を提出する必要がありました。(スペイン語ではなくても、日本語でも受け取ってもらえました。が、ここは手続きによって変わってくるとお思います。)
目的もないのに持っておくのは抵抗あるな〜という方もいらっしゃると思いますが、本当に持ってて良かった経験が何度かあるので、2〜3部持っておくことをおすすめします!
もし、もっと海外に長く滞在するならば、日本での免税手続きにも戸籍謄本が必要になったので、その時に使うこともできますし、発行しておいて損はない書類です!
<スケジュールの目安>
出発の1~2週間前に市役所で手続きを行いましょう。
住民票の除票は、出国当日に手続きを行うことができないため、余裕を持って準備しておくと安心です。
銀行口座の確認(証券口座):
日本の銀行口座を閉鎖するか、継続して利用するかを決める必要があります。
- ソニー銀行: ソニー銀行は、海外在住でも口座を持つことができる上、海外での出勤も可能でデビットカードとしても使えます!長期滞在を考えている方は絶対に開設をおすすめします。
- 住所変更: 滞在が一時的であれば、口座を閉鎖する必要がない場合もあります。各銀行に確認をして、特に保持することに問題がない場合は、実家の住所など連絡がつく宛先に変更しておくと安心です。
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証券会社の登録状況:一部の証券会社を除き、基本的には運用が制限されている場合がほとんどです。まずはお持ちの証券口座も合わせて確認しておきましょう。ちなみにNISAに関しては日本国内在住者と限定されています。住民票を抜く場合には別途解約手続きが必要です。iDecoであれば限定的に維持することが可能ですのでそちらも併せてご検討ください。
<スケジュールの目安>
出発の3ヶ月〜2ヶ月前に各種携帯会社の登録情報や海外利用サービスの内容を確認。
1ヶ月前には、乗り換えなどの手続き関係を終わらせておく目安がおすすめです。
楽天モバイル:海外データ通信ができる設定を行う(費用発生しないので早めに済ませましょう)
携帯電話:
まずは、現在の自分の契約しているプランを確認。解約金などが発生しないようにするならば、1年以上前から状況を確認して計画が必要ですが、この場合多少の出費は致し方ないと思って割り切っていいかと思います。場合によっては乗り換えプランなどで、その解約金をなしにできたりもしますし、何かしら解決策があります!
個人的にオススメなのは、楽天モバイルに変更することです!
海外ローミングが可能なので到着してすぐにネットに繋げることが可能です、正直、速度は早くないですが、いざという時の保険と最初の数日分としても十分機能します。何よりもとっても助かるのがなのが、「楽天Link」アプリを使えば日本の番号に無料で発信できます。(ポイント!)
そして何よりも推す理由は、海外でも日本の番号でSMSの受信が可能です。
SMS認証が必要なサービス(アマゾンやGoogleなど)も昨今増えているので、登録を継続して使いたい場合でも問題ありません🙌
使用GBが少ない場合、月額980円で日本の番号を維持できるので、「これは必要経費だ」と考えて、かれこれ3年間契約しています♩
日本の一時帰国でもわざわざSIM買ったりせずOK
海外生活で十分に役立ちます!
<スケジュールの目安>
出発の3ヶ月〜2ヶ月前に各種携帯会社の登録情報や海外利用サービスの内容を確認。
1ヶ月前には、乗り換えなどの手続き関係を終わらせておく目安がおすすめです。
楽天モバイル:海外データ通信ができる設定を行う(費用発生しないので早めに済ませましょう)
クレジットカードの手配:
渡航予定地でも利用可能なクレジットカードの確認や、新たに海外での利用に適したカードの発行を検討することをおすすめします!
特に、マイルを貯めるためのゴールドカードなど検討しているなら、出国前に必ずやっておきましょう。
飛行機の利用が多くなりそうだな〜という方はプライオリティパスが付いてくるゴールドカードもおすすめです!
実は航空会社を辞めるまで、一度もラウンジを利用したことなかったのですが、一度メキシコからオーストラリアへの長期移動の際に利用しましたが、こんなにも快適なんだ!!と感動し、今ではすっかりラウンジがどこにあるかをすぐに探すようになりました。
ただでさえ生活するだけでもエネルギーを使うので、移動くらい少し贅沢したい!という希望を叶えてくれるので、年会費はかかりますが、後から発行できないことを考えると十分費用対効果を感じられますよ!
- 住所登録の変更: 各種登録情報を整理しておきましょう♩
特に、SMS認証が必要な登録や、不要なDMは事前に届かないように設定するなどあらかじめ確認しておくのがおすすめです。私がいつも出国前に確認するのは
・サブスクリプション関係
・宅配便の転送
・郵便物の転送
・最近届いた郵便物の確認
とくに宅配スーパーなど、定期的に頼んでいるものがあれば、事前に解約をしておきたいですね!私はOisixをいつも利用していたのですが、定期配送のキャンセルを忘れてしまって誤って発送してしまい・・・運送会社さんに迷惑をかけてしまいました🙏(ヤマトさんごめんなさい・・・)結果的に、母の家に届けてもらうようにしましたが、手配にややてこづりました。
重要な書類などどうしても受け取る必要がある場合は、家族や信頼できる友人の住所に転送する手続きも考慮しておきましょう
家の引き払い
家の引き払い手続きは意外と細かくて厄介・・・。
賃貸契約の解約や光熱費の清算、家具や家電の処分、パッキングなどなどが含まれます。以下は、家の引き払いに関するサンプルスケジュールです。
- 2ヶ月前: 賃貸契約の解約通知を送ります。日本の賃貸契約では、通常1~2ヶ月前の通知がほとんどです。
- 1ヶ月前: 引越し業者の手配を行い、不用品の処分計画を立てます。この時期にリサイクルショップやセカンドハンドのアプリでの売却も進めていきます。
- 2週間前: 家具や家電の処分を始め、荷物の整理を進めます。また、光熱費やインターネットの解約手続きも行います。
- 1週間前: 残りの荷物をパッキングし、最終的な整理を行います。
- 2日前: ホテルに移動し、最後のチェックを行います。この時点で、住居はすべて清掃し、完全に引き払います。
余談ですが、私の場合は引越し業者は使わずに、基本的にスーツケースに入るものだけで引越しをしています。なのでものの見極めを2ヶ月前から始めて1ヶ月前におおよそ終わらせる形でした。
どれを持っていって、どれを置いていくか。手放すならだれに譲るか、どこに売るかなどなど、意外とエネルギーがいる作業です
最後の数日はホテルで過ごす方がとっても楽です。
一度ギリギリまで家を借りたままだったこともあったのですが、退去手続きなどでやりとりが増えるので、早めにリラックスできる環境にしてあとは出発!というスタイルのほうがストレスフリーでした。
荷物の整理
海外移住をする際には、持っていく荷物を最小限に抑えることが重要です。私は2015年くらいから(物を紛失しまくっていたことから)ミニマリスト思考を取り入れ、こまめに不要なものはリサイクルショップやセカンドハンドのアプリを活用して売却しました。
ステップは結構シンプル。
- 持ち物の見直し: 一回全部出してみて、本当に必要なものかどうかを判断し、片付け。しまえなかった物を持っていくべきかどうか考える。
- 不要品の処分: リサイクルショップやオンラインでの売却を活用し、不要なものを処分します。これにより、渡航費用の一部を賄うこともできます。
判断基準は500円以内でまた買える?だったり少しずつ自分で軸を作っていくと早いです。
いつも本からインスピレーションをもらって作業を進めていたので『1週間で8割捨てる技術』と『 必要十分生活』『ぼくたちに、もうモノは必要ない』の3冊をバイブルとして繰り返し読んでいました。
タイトルは結構パンチありますが、体系的に説明してくださっているのでとても読みやすく少しずつ始められますよ!
家族に会う
これは、半分自分の後悔も含まれていますが、しっかりと予定を組んでおくべきだったなと1回目の渡航時に思いました。
当時はCAという職業柄、飛行機で帰ってこれればいつでも会える〜と思っていたのですが、意外とそうもいかないことが多いです(当たり前か。)
出発間際は何かと予定が立て込んでしまってプライベートな予定を入れるスペースが全くありませんでした。
今回の渡航の前には家族やどうしても会っておきたい人との時間をできるだけ確保したので、日々の感謝の気持ちをちゃんと会って伝える大事さを年々感じています。これで、心残りなく新しい生活を始めることができます!!
日本で買うべきもの
海外では、日本のような痒いところに手が届く製品が手に入りにくい。特に個人的に感じているのは化粧品や日用品(掃除道具)など、日本特有のものは渡航前に買い揃えておきましょう。
ちなみに、食品に関しては比較的どの国でもアジア系スーパーがあったり、味は日本より劣るけど代替のものがあるのでなんとかなります。
なので量を買っていくというよりは最初の数ヶ月生活に慣れるまでの間安心できる物という基準だと選びやすいです。
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食品:味噌やだしの素、好きなインスタント食品などを持参することをおすすめします。海外での食生活に不安がある方は、慣れ親しんだ味を持っていくことで安心できます。
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化粧品: 自分の肌に合った日本の化粧品がある場合は、渡航前に多めに購入しておくと良いでしょう。特に敏感肌の方は、海外で適した商品を見つけるのが難しいことがあります。
- 掃除グッズ:私の場合はメラニンスポンジとブラックキャップ。とりあえず入居してすぐにやりたい掃除をベースに選定しています。
おわりに
海外生活をスムーズに始めるためには、出発前の準備をいかに整えておくかが大事。
あくまで私の経験談ベースなのでざっくりしているかとおもいますが、ストレスがかからない程度に計画を立てて、安心して新しい生活をスタートさせましょう。この記事が、皆さんの準備のお役に立てれば幸いです。
多分、書き漏れもあると思うので随時更新していきますね☺️
他にもこれやっといた方がよかったよ!があれば是非教えてください。